車載事業の黒字化と収益構造の劇的な改善
ニデックの株価が上昇している最大の要因は、長らく課題とされていた車載事業、特に電気自動車用駆動モーターシステムであるイーアクスルの収益性が改善した点にある。
これまではシェア拡大を優先して赤字を許容する戦略を取っていたが、現在は利益重視の体制へ舵を切っている。
不採算案件の整理やコスト削減が功を奏し、車載事業全体が黒字化したことが投資家から強く評価されている。
生成AI市場の拡大と水冷モジュールへの特需
AIサーバー向けの冷却システムの需要急増も、株価を押し上げる強力なエンジンとなっている。
生成AIの普及に伴い、データセンターでは膨大な熱が発生するため、従来の空冷方式から冷却効率の高い水冷方式への移行が進んでいる。
ニデックは米国のスーパーマイクロ社と提携し、水冷モジュールの生産能力を大幅に増強している。
この分野での世界的なシェア獲得への期待が、ニデックを単なるモーターメーカーからAIインフラ関連銘柄へと変貌させた。
精密小型モーターの安定した収益力
ニデックの祖業であるハードディスクドライブ用スピンドルモーターをはじめとする精密小型モーター事業が、安定した利益を稼ぎ出している。
構造改革を迅速に進める永守重信会長の経営手腕により、市場環境の変化に合わせた固定費の削減が徹底されている。
家電や工作機械向けの中型モーターも、インドなどの成長市場での需要を取り込むことで、グループ全体の底上げに貢献している。
永守重信氏による経営体制の安定化
ニデックの経営トップである永守重信氏が、後継者指名や経営体制の刷新を明確にしたことも安心感を与えている。
岸田光哉社長を中心とした新体制への移行がスムーズに進んでいるとの見方が広がり、経営の継続性に対する懸念が払拭された。
永守重信氏の強力なリーダーシップと、新しい経営陣による実行力の組み合わせが、市場の信頼を勝ち取っている。
円安メリットとグローバル展開の加速
海外売上高比率が高いニデックにとって、為替相場の円安推移は業績の押し上げ要因として機能している。
世界各地に製造拠点を分散させているため、地政学リスクに対応しつつ、現地の需要に即応できる体制が整っている。
特に北米や中国、インドでの事業展開が加速しており、グローバルな成長基盤が一段と強固になっている。
株主還元策と投資家への姿勢
ニデックは配当の維持や自社株買いなど、株主還元に対して積極的な姿勢を崩していない。
業績の回復に合わせて投資家への利益配分を強化する方針が明確であり、これが長期保有を目的とした資金の流入を招いている。
四半期ごとの決算説明会で見せている強気な見通しも、先行きに対する自信の表れとしてポジティブに受け止められている。
ニデックの株価の口コミ
イーアクスルの赤字が消えたのは大きい。ようやくEVシフトの波に乗って利益が出る構造になったと感じる。
AIサーバー向けの水冷システムはこれからが本番。ニデックの技術力が世界標準になれば、今の株価でもまだ割安かもしれない。
永守重信会長の強気な発言が戻ってきた時は買いのサイン。有言実行で業績を立て直すスピード感は他の日本企業にはない魅力だ。
工作機械や家電向けも堅調で、ポートフォリオがバランス良く構成されている。円安の恩恵もあって、次回の決算も期待できそう。
インド市場での成長性が楽しみ。人口ボーナスを背景にした家電やバイク向けモーターの需要は、ニデックにとって大きな追い風になるはず。
