業績予想の上方修正がポジティブサプライズに
コニカミノルタが発表した通期業績予想の上方修正が、株式市場で大きな注目を集めている。
売上高と営業利益の目標を引き上げたことで、停滞していた成長に対する不透明感が払拭された。
特にオフィス事業において、消耗品の販売が想定以上に堅調に推移したことが利益を押し上げている。
円安傾向の持続による為替のプラス影響も重なり、コニカミノルタの収益力が改善している実態が数字として示された。
徹底した構造改革と固定費削減の成果
コニカミノルタは現在、全社を挙げた大規模な構造改革を推進している。
全世界で人員削減を含むコスト構造の見直しを進めており、固定費の大幅な抑制に成功した。
不採算事業の整理や資産の効率化が進んだことで、損益分岐点が下がり、利益が出やすい体質へと変化している。
短期的なコスト増を伴う改革ではあるが、中長期的な収益性の向上を確信した投資家が買いを入れている。
富士フイルムビジネスイノベーションとの提携効果
富士フイルムビジネスイノベーションとの間での複合機やプリンターの部材調達、開発に関する業務提携も買い材料となっている。
成熟市場であるオフィス機器分野において、かつての競合と手を組むことで、調達コストの削減や開発効率の向上を図る戦略だ。
この提携により、コニカミノルタは自社単独での投資負担を軽減し、より成長性の高いヘルスケアや産業用インクジェット分野へ資源を集中できる。
業界再編を先導する動きは、コニカミノルタの将来に対する市場の評価を一段引き上げた。
プレシジョンメディシン事業の損失縮小
これまでコニカミノルタの重荷となっていたプレシジョンメディシン(個別化医療)事業において、損失が縮小傾向にある。
創薬支援や遺伝子検査サービスを展開するこの分野は、将来の柱として期待されつつも赤字が続いていた。
しかし、オペレーションの効率化や需要の回復により、収益基盤が安定し始めている。
不透明だった赤字事業の底打ちが見えたことで、コニカミノルタ全体のバリュエーションが見直されるきっかけとなった。
割安な株価水準と配当利回りの妙味
コニカミノルタの株価は、長らくPBR(株価純資産倍率)が1倍を大きく割り込む水準で放置されていた。
東京証券取引所が求める「資本コストや株価を意識した経営」に対応するため、コニカミノルタは株主還元や資本効率の向上を重視する姿勢を鮮明にしている。
業績の回復に伴い、配当の維持や増配に対する期待感が高まり、高配当銘柄としての側面も注目された。
出遅れていたバリュー株としての買い戻しが、上昇の勢いを加速させている。
コニカミノルタの株価の口コミ
構造改革の効果がようやく数字に表れてきた。富士フイルムとの提携で事務機事業の維持コストが下がれば、さらに利益率が向上するはずだ。
ずっと低迷していたが、今回の決算発表を見て底を打ったと感じた。PBRの低さを考えても、まだ上昇の余地があるのではないか。
リストラは痛みを伴うが、コニカミノルタが生き残るためには避けられない道だった。固定費削減が進んでいる点は非常に評価できる。
ヘルスケア事業が黒字化に向かえば、事務機メーカーからの脱却が現実味を帯びてくる。技術力はあるので、新しい収益源の成長に期待したい。
他の精密機器メーカーに比べて出遅れていた分、資金が流れ込みやすい状況だ。配当利回りも魅力的なので、長期保有の選択肢に入ってきた。
