米国港湾インフラ戦略への食い込み
三井E&Sの株価が力強い上昇を見せている最大の要因は、アメリカ政府が進める港湾クレーンの国産化、あるいは同盟国による供給体制の強化という国家戦略に合致したことだ。
バイデン政権下において、アメリカ国内の港湾で使用されている中国製クレーンのセキュリティリスクが指摘された。
これを受けて、かつてアメリカ国内でクレーンを生産していたパセコ社を傘下に持つ三井E&Sに大きな注目が集まった。
アメリカでの生産再開に向けた動きは、三井E&Sにとって単なる受注増加以上の意味を持つ。
地政学的なリスクを背景とした「国策銘柄」としての地位を確立したことが、投資家からの資金流入を加速させている。
船舶エンジン事業の堅調な需要
三井E&Sの収益の柱である船舶用エンジン事業も好調だ。
世界的な環境規制の強化に伴い、次世代燃料に対応したエンジンの需要が急増している。
三井E&Sはアンモニア燃料エンジンなどの開発で先行しており、環境負荷を低減したい海運大手からの受注を順調に積み上げている。
既存のディーゼルエンジンから環境対応型への転換期において、三井E&Sの技術力が再評価されている。
造船業界全体が回復基調にある中で、エンジンという基幹部品を押さえている強みが業績予想の上方修正につながっている。
財務体質の改善と収益性の向上
過去の不採算案件の処理が一段落し、三井E&Sの財務状況が劇的に改善したことも見逃せない。
エンジニアリング事業におけるリスク管理が徹底されたことで、赤字のリスクが大幅に低下した。
利益率の高い保守点検サービスやアフターメンテナンスの比率が高まったことで、安定した収益構造が構築されている。
投資家は一時的な特需だけでなく、三井E&Sが継続的に利益を出せる体質に変わったことを好感している。
デジタル化による港湾運用の効率化
三井E&Sはハードウェアの提供だけでなく、港湾の自動化やデジタル化を支援するソフトウェア開発にも注力している。
クレーンの遠隔操作システムや、コンテナターミナルの運用最適化ソリューションは、人手不足に悩む世界の港湾で需要が高い。
自働化技術における三井E&Sの優位性は、競合他社に対する大きな差別化要因となっている。
DX関連銘柄としての側面も持ち合わせたことが、株価のプレミアムを生んでいる。
三井E&Sの株価の口コミ
アメリカの港湾クレーンのニュースが出てから三井E&Sの勢いが止まらない。中国製からの置き換え需要は相当な規模になるはずだ。
アンモニアエンジンの開発成功は大きい。海運の脱炭素化が進む中で三井E&Sが主役になる可能性を感じて投資を決めた。
これまでは造船不況の影響で苦しんでいたけれど、防衛関連やインフラ整備という新しい柱ができて三井E&Sの評価がガラリと変わった。
アメリカのパセコ社を通じた現地生産の再開は、まさに時代の追い風。トランプ政権になったとしても、アメリカ第一主義には合致する流れだと思う。
三井E&Sの株価は乱高下も激しいが、底値が着実に切り上がっている。単なる仕手株ではなく、実力に伴った上昇だと判断している。
